痛風

突然、親指の付け根が腫れて激痛が走るというのが痛風の典型的な症状です。血液中の尿酸が針状に結晶して関節などにたまり、激しい痛みを引き起こします。患者の95パーセントが男性です。人間の体の細胞は常に新陳代謝を繰り返していますが、その際エネルギーの源となる核酸(DNA)やアデノシン3リン酸(ATP)など、数十種類の物質をプリン体といいますが、このプリン体が体内で分解される時に、廃棄物として出るのが尿酸です。尿酸は通常1200mgが血液や体液内に溶け込んでいます。そして毎日の食品から100から200mg、新陳代謝から500から600mgの尿酸が作られています。一方で腎臓で作られる尿から500から600mg、運動による汗と便から150mgが体外へ排出されています。このこの産出と排出が順調に繰り返されてバランスが取れていれば問題ありません。しかし、尿酸が過剰に作られたり、排出のスピードが落ちたりすると、体内の尿酸が増加して結晶化する危険性が出て来ます。血液100mg中の尿酸値が6までなら正常、7を超えたら要注意で精密検査を受けます。8以上ならいつ痛風の発作が起きてもおかしくありません。尿酸結晶ができると、それだけで激しい痛みを感じます。加えて、からだにとって異物である尿酸結晶を取り除こうとする生体が起こす炎症反応によって痛みが倍増されることになります。尿酸結晶が皮下にたまると、痛風結節をつくることもあります。また、腎臓や心臓の血管が障害を受ける事もあります。症状がないまま、じわじわ進行しているところに、痛風の恐さがあります。治療は薬物などで尿酸値をコントロールすることが基本です。医師の指導に従って、薬の量や服用時間を守ることが大事です。以前はプリン体がたくさん含まれた食物、たとえば肉や魚などは食べてはいけないといわれていましたが、現在では総エネルギーを守れば何を食べてもよいといわれています。食物からとるプリン体の量が体内で生産される尿酸の量に与える影響は少ないと考えられるようになったからです。一般に考えられる健康のための食事と同じように、多くの食品を少しずつ食べる事が望ましい。肥満は病状を悪化させる危険があるので、カロリーの取過ぎには十分注意しましょう。また日常から水分をたくさん取るよう心掛けることも大切です。水分が不足すると、尿酸値が上がってしまいます。水分を十分摂取して尿の量を増やすと腎臓から排泄される尿酸の量が増え、血中の尿酸値を下げることに結びつきます。アルコールの取過ぎは尿酸を増やします。一般に、暴飲暴食の人は痛風になりやすく、肝臓や消化管に負担がかかって尿酸を多量に排出する原因となります。適度の運動を行なう事はプラスになります。しかし、激しい運動を行なうと、健康な人でも尿酸値は上がるものですから、やりすぎないように注意しましょう。

生活習慣病と健康

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