花粉症
大気中に飛び散ったスギやヒノキの花粉を吸い込むことが原因で起るアレルギー性鼻炎や結膜炎、気管支喘息などを花粉症といい、毎年決まった季節になるとクシャミや鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血といったアレルギー症状を引き起こして苦しむ人々が多い。中でもスギ花粉症患者が増加中です。原因は戦後大量に植林されたスギ林が成長して開花期を迎え、飛散することが要因と考えられます。発症のメカニズムは、アレルギーを引き起こしやすい体質の人が、スギなどの花粉を繰り返して吸うと、やがてその花粉が抗原となって、対抗する抗体ができます。以後、同じ花粉を吸い込むと、抗原抗体反応が起って、クシャミや鼻水などの症状が現れます。発症原因の花粉は、スギやヒノキ、コナラなど、カモガヤなどイネ科の雑草、ブタクサやヨモギなどキク科の雑草です。花粉の飛散量は、ワセリンを塗ったスライドガラスを屋外に置き、落下した花粉を顕微鏡でのぞいて、1平方センチメートルあたり何個あったか数え、その個数で表現します。日本気象協会では、飛び散る花粉量を予測して、花粉の飛散予報を出しています。飛散量のカギとなるのが前年の夏の気候です。その時期にスギやヒノキの雄花が成長するからです。前年の7月、日照時間が多く気温が高いと、雄花がたくさんついて花粉量が多くなり、雨天が多く気温が低いと雄花数が少なく花粉量は少なくなります。花粉症患者の7割には減感作療法が有効だと言われていますが、週1回の皮下注射に数年間通わなければならないなど、一般には敷居が高くなっています。もっとも一般的な治療は薬物治療になります。抗ヒスタミン剤、抗アレルギー薬、局所ステロイド薬、鼻水や鼻つまりを止める点鼻薬、漢方薬などのさまざまな薬がありますが、市販薬は抗ヒスタミン剤、点鼻薬、漢方薬のみになります。シーズン前に鼻腔内の粘膜を焼く手術も行なわれています。
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