アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は皮膚全体が乾燥しやすく、かゆみのある発疹が再発を繰り返す皮膚炎です。全身のどこにでも生じますが、頭部、顔面、耳や首の回り、肘や膝の関節の裏、手などに出る。小学校高学年くらいから次第に軽くなるといわれますが、中学、高校になっても改善せずに、軽くなっても再発する人が多いようです。患者の多くはぜんそくや鼻炎、結膜炎のようなアトピー性疾患があったり、家族と同じようなアトピー性疾患があるほか、身の回りのさまざまなアレルゲンに対して敏感な体質だったりします。アトピー性皮膚炎の発症と悪化は、食物やダニ、花粉、かび、細菌、化学物質などの身近なアレルゲンが原因となるアレルギー体質と、各種刺激物やストレスが原因となる非アレルギー性反応によります。治療は対症療法と原因療法に大別されます。原因療法とは、原因となるアレルゲンを回避除去するもので、ダニやカビの発生を防ぐために窓を開けて風通しをよくし、こまめに掃除するなどの環境アレルゲン対策や、代替食品で食物アレルギーの原因となるアレルゲンを除去することをいいます。治療の中心となるのは対症治療です。進行した炎症ならステロイド軟膏が有効ですが、ステロイド軟膏にはさまざまな副作用があります。厚生労働省研究班は副作用を認めながらも、その治療指針として、乳幼児でも体表面積の10パーセント未満に強い炎症のある中等症のものからは、ステロイド軟膏での治療を勧めています。それでも症状を抑えられない場合には、厚生労働省が2003年に免疫抑制剤のタクロリウム軟膏を、小児用の新治療薬として条件付きで使用することを承認しました。その結果、特に顔や首が効果的で、血管が拡張して赤ら顔になったりする症状も大幅に改善するそうです。しかし、皮膚がひりひりする刺激感があるほか、免疫が抑制されることによって感染症にかかりやすくなる危険性もあります。
copyrght(c)2007生活習慣病と健康.all rights reserved
