アレルギー疾患
アレルギー性の疾患には、花粉症やアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、消化器アレルギー、じんましん、薬物アレルギーなどがあります。アレルギーには免疫反応と大きな関係があります。人体には体内に侵入しようとするウイルスや細菌などの有害な異物があると、これに反応する抗体や感作リンパ球をつくる。そして、その抗原が再び体内に侵入してきたとき、抗体が抗原と結合し、マクロファージなどが抗原と結びついた抗体を目印にして攻撃し、無害化します。このようにして、有害物質から自らを守る防御システムが免疫反応です。免疫反応は身体を守る重要なシステムですが、この防衛反応が過剰に働き、自己の組織に障害を及ぼすことがあります。これがアレルギー反応と呼ばれるもので、この原因物質をアレルゲンといいます。食品衛生法には食物アレルギーを引き起こす原材料名を食品に明記する制度があります。その原材料は、アレルギーを引き起こす人が多く、重い症状が出やすい卵、乳、小麦、ソバ、落花生の5品目で、サバ、エビ、カニ、とり肉、大豆、ヤマイモなどの19品目は、アレルギーの症状発生率が低いことなどから、可能な限り表示すると定めています。この疾患は遺伝が大きく関係していますが、必ず遺伝する訳ではありません。ある特定の物質に対して抗体のできやすい体質、つまりアレルギーになりやすい体質が遺伝するだけです。よってアレルゲンに一定量以上、触れなければ抗体のできる心配はありません。アレルギー性鼻炎や花粉症などに用いる免疫学的治療法は、微量の抗原を長期間にわたって皮下注射することにより、人体の反応を和らげ、軽減しようとするものです。その他、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、局所ステロイド剤などを使った治療法があります。
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