高血圧と食塩
高血圧には次ぎの2つのタイプに分類されます。
腎臓の障害やホルモンの分泌の異常など、原因となる病気があって高血圧の起る2次性高血圧(症候性高血圧)
とくに原因となるものがはっきりわからない本能性高血圧。
高血圧の約8割が本能性高血圧といわれており、その基礎には遺伝的素因と生活環境があると考えられています。実際に発症するのは成人になってからですが、その原因は若いころからあると考えられています。生活環境を整える意義はたいへん大きく、とくに食生活に関して、食塩のとりすぎ、食べ過ぎによる肥満が重大な問題になっています。親がそのような生活をしていれば、子どもも同じ生活環境にいるわけですから、その影響が10年後、20年後に現れることは十分考えられます。健康な若い血管は弾力性に富み、たいへん丈夫ですが、好ましくない生活環境が蓄積されれば、その血管も徐々に侵されることになってしまいます。
塩分をとりすぎると血圧が上がるといわれるのは次のように考えられています。塩分をたくさんとると、血液中のナトリウムが増える。すると、浸透圧を保つために塩分の濃度を薄くする必要が生じ、のどが乾いて水を飲んで水分を補給したり、体組織の水分が血液中に移行したりして、血液中の塩分の濃度を引き下げようとします。このような現象が起きると、体内の血液量が増加し、血圧を上げることになるというものです。また、ナトリウム自体が血管壁を収縮させる働きをもっており、そのために血圧が上がるともいわれています。厚生労働省の指導の基準では、1日10g以下といわれていますが、これは一般向けの数値で高血圧の人や予備軍と思われる人はもっと厳しく、1日6g以下に制限するほうがいいといわれます。最近では減塩の醤油や味噌なども市販されており、減塩に対する意識は上がってきたようです。減塩は日々の積み重ねなので、健康や病気予防を考える上でとても重要です。人から言われるままではあまり効果が上がりません。自分で積極的に取組むことが長続きや成功の秘訣です。
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