血糖値の検査
糖尿病は生活習慣病のひとつとして増加の傾向があります。患者数は200万人、予備軍200万人といわれるほど一般的な病気といえます。原因の増加としては、食生活の変化があげられます。食生活の欧米化、運動不足やストレスの増加によって、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、高コレステロールなどのいわば欧米型の病気の増加が引き起こされたといわれています。糖尿病の初期には特有の症状がありません。だんだん症状が進むと、のどの乾きを訴え、水分をよくとるようになります。いくら水を飲んでも乾きは癒されません。排尿の回数も増え、また、体のだるさを訴えたり、吐き気、腹痛があることもあります。今まで肥満だった人が見る見る痩せていき、目や神経に障害が起り、傷が治りにくくなったりします。こういった症状が出る前に発見することが重要です。尿に糖が出ているかどうかは、テスト紙で簡単に検査できます。出ていればプラス、出ていなければマイナスということになります。プラスなら、糖尿病を疑うべき最初のサインとなりますが、もしプラスだったとしても、それだけでは糖尿病かどうかの判断はできません。一般に高齢者や妊娠中の女性は尿糖が出やすいとされており、疲労しているときなども尿糖がみられることがあるからです。また、他の病気が尿糖の原因となっていることもあります。逆に尿糖が出てないといって糖尿病でないということもいえません。確実な診断を下すためには、血糖値を測定する必要があります。血糖値は空腹時に検査されます。静脈あるいは耳たぶなどから採血され、血糖値が測定されます。血糖値は血液中のブドウ糖の量で示されます。この値が140mg/d1を上回ると糖尿病の危険があるということになります。血糖値は1日の内で変動します。健康な人は、朝や空腹時にはだいたい80から100mg/d1くらいです。食事をとると少し上がり、時間がたつとだんだん下がってくるというパターンを示します。糖代謝が正常ならば、小さな変動はあるものの、1日の血糖値はだいたい80から120mg/d1くらいの間に収まっています。ところが、糖尿病の人では、このパターンに異常があります。血糖値の変動をさらにくわしく調べるために、ブドウ糖負荷試験が行なわれます。空腹時に水に溶かした75gのブドウ糖をのみ、1時間後、2時間後の血糖値を調べるという方法が一般的です。一定量のブドウ糖がその人の体内でどのように利用されているのかを見るわけです。この検査で、空腹時の血糖値は正常で、ブドウ糖をとると血糖値がぐっと上がり、なかなか下がらず、空腹時も血糖値が高いなどその人の状態や血糖値の幅を正確に知ることができます。自分の状態を知ることは、糖尿病のコントロールに欠かせないことです。過食や運動不足に陥らないよう、十分日常生活に気をつけ、定期的に血糖値の検査を受ける必要があります。
copyrght(c)2007生活習慣病と健康.all rights reserved
