温泉療法
湯治とは温泉に1週間以上の長期滞在により心と体を癒すことです。温泉にはそれぞれさまざまな効用があるので、療養者の症状に応じた温泉を選ばなければなりません。日本の温泉には温泉法により単純温泉、二酸化炭素泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉の9つに分けられています。また温泉の効用は4つに分類されます。まず浮力の効果、首まで湯につかれば、浮力によって10分の1程度の体重となり、関節痛や筋肉痛などで普段あまり体の動かせない人でも、お湯の中なら楽に体を動かして運動ができます。それにより新陳代謝機能も活発になり、疲労物質や有害物質を体外へ排出することができます。そして温度の効果として、温泉の温度と自律神経のメカニズムは関係が深く、熱いお湯に入ると、体は無意識の内に反応し、交感神経を通って体の隅々まで活動モードの指令が出ます。反対に体温に近いぬるめの湯に入ると、副交感神経が刺激されて、体の各部が休息モードとなり、イライラも鎮静され、心身ともに安らぎます。これが就寝前に、ぬるめの湯に入るとぐっすり眠れる理由です。そして水圧の効果があります。深さ40cmの浴槽に体を沈めると、体が受ける水圧は650kgにもなります。この水圧で体が押し付けられ、マッサージを受けた時のように全身の血流が活発となり、リンパ液の流れも一度に活性化します。そして温泉には粘性の効果があります。温泉成分にはリンスのような粘性があり、湯が皮膚に膜を作り、保温効果を持続させる働きをします。よって皮膚の弱い人や、特に刺激の強い温泉に入った時以外は、上がり湯で粘性分を洗い流さない方が効果的です。
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