骨髄移植

血液のがんといわれる白血病、重症再生不良性貧血などに最も有効な治療法が骨髄移植です。骨髄は骨の芯に当たる部分で、血液の成分である赤血球、白血球、血小板などを作っている所です。身体のどの部分にも骨髄はありますが、大人では主に骨盤や胸骨、子どもでは全身の骨の骨髄で、血液成分がつくられています。骨髄移植は、他の臓器移植とは少し違っています。骨を切り取って移植するのではなく、ドナーの骨盤から採取した骨髄液を患者の腕に静脈注射で入れます。患者の体内に入った骨髄に定着して、血をつくりはじめます。しかし、骨髄移植はだれからでもできるわけではありません。例えば輸血するときに血液型が適合することが必要なように、骨髄移植では、白血球の型であるHLAが適合することが必要とされます。輸血のときに問題にされる赤血球の型は、A、O、B、ABの4種類ですがHLAの型は大きく7つのグループに分かれ、しかもそれぞれが数十種類に分かれるという細かなものです。HLAが一致する確立は少なく、兄弟姉妹で4分の1、他人同士では1万人に1人いる確率が40パーセント、10万人では80パーセントとなっています。兄弟が多ければ一致する可能性がありますが、少子化の現在にあっては兄弟姉妹から一致するHLAの持ち主を見つけることは難しい。そこで、骨髄を提供する意思のある人を登録しておいて、一致する患者に移植しようという骨髄バンクのシステムがつくられました。1992年には全国的な組織がスタートし、登録数は累計で約25万人になりました。骨髄バンクは登録者数が多くなければ十分に機能しません。日本で骨髄移植を必要とする患者は、毎年少なくとも2000人以上。ドナー候補者が見つからない患者は28パーセントにも上ります。骨髄バンクへの登録者数が増えれば増えるほど、型のあう人がみつかる可能性が高くなります。

生活習慣病と健康

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