乳がんの早期発見
乳がんの患者数増加の背景には、食生活の欧米化、晩婚化、少産化、未婚、未出産の女性の増加などのライフスタイルの変化があるといわれています。乳がんにかかりやすいのは、40から50歳代の女性。また、統計的に多いのは、初潮が早く閉経が遅い人、未婚および出産経験のない人、第1子高齢出産や少産の人、肥満女性、以前に乳腺腫瘍の手術を受け、組織学的に乳腺症などの診断を受けた人、乳がん手術後のもう一方の乳房、近親者に乳がんの多発する家系の人などです。また最近では、閉経後の乳がんも増加しています。乳がんはエストロゲン過剰状態がリスクとなるため、更年期のホルモン補充療法もリスクとされています。乳がんは初期に発見され、適切な治療を受ければ、そのほとんど治ります。1期のしこりが2cm以下でリンパ節への転移がないと思われるものならば、10年生存率は89パーセントとなっています。早期発見の第一歩はしこりを自分で発見することです。実際に集団検診で発見されるよりも、自分でなんらかの異常を見つけて受信し、診断を受けるケースが多いです。自己検診が非常に有効なので、月1回の自己検診を習慣にしましょう。生理のある人は生理が終わってから2から3日後に行ないます。自己検診の仕方は次ぎのとおり。
上半身を鏡に写し、左右の乳房を観察します。
両手を上げた状態と下げた状態で、乳房にへこみやひきつれなどがないかどうか、乳首の状態や位置をチェック。乳頭にただれがないかどうか、分泌物がでてないかどうかをチェック。次に触診を行ないます。
指を3本揃えた状態、あるいは手のひらで、乳房をまんべんなく触れてみる。手を上げた状態と下げた状態を両方チェックします。乳房をつまむのではなく、なでるように、あるいは押すように触るのがポイントです。
右手と左手で、片方の乳房を触れてみます。さらに仰向けに寝た状態で、もう一度念入りに触れてみます。渦巻き状や網目状にまんべんなく触る。
自己検診でしこり、ひきつれなどを発見したら、痛みがなくても専門医(外科・乳腺外科)を受診しましょう。視診、触診に加えて、乳房専用のX腺撮影装置で撮影をして診断します。マンモグラフィーはアメリカ、ヨーロッパでは最も一般的で有用な安全性が確立された検査方法で、日本でも検診への導入が進んできています。超音波検査でも数ミリのしこりを見つけだすことができます。妊娠中で放射線被爆を避けたい人、頻繁に検査をする必要がある人、強い乳腺症で良好な撮影ができない人などは、超音波検査が適しています。
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