胃がんの早期発見

胃がんは日本人に多いがんですが、早期に発見して早期に治療すれば、ほぼ確実に治るがんといわれています。胃がんの早期発見は、定期検診を欠かさず受ける事が重要です。最近では診断方法も進歩しており、かなりの小さいがんもみつけることが可能になっています。定期検診は少なくとも年に1度は受けるようにしましょう。とくにがん年齢といわれる40歳以上の人は、定期的な検診を毎年欠かさず受ける事が早期発見に結びつきます。もし万が一、見落としがあったとしても、検診を繰り返し受けていれば、次ぎの検診のときに発見することができるからです。定期検診では、まずエックス線検査を行ない、精密検査が必要かどうかをチェックします。バリウムを飲んで、胃の中の空気とバリウムのコントラストを利用して撮影する二重造影法が一般的に行なわれています。胃を圧迫したり、体位を変えたりしながら撮影します。精密検査では、さらに詳しくエックス線検査を行なったり、内視鏡検査を行なったり、胃生検といって胃の粘膜の一部をとって組織を顕微鏡で調べたりします。要精密検査といわれたら、必ず受けることが重要です。実際にがんであるケースは少なく、定期的に検査している人ならば、がんであってもごく初期の可能性も高いです。最近ではCTやMRI、腫瘍マーカーなどに、PETを組み合わせ、総合的に判断するがん検診のコースを設けている施設もあります。他のがん同様、胃がんの場合も初期にはがん特有の自覚症状というものはありません。胃のむかつきや痛みを感じたり、食欲が落ちたりすることもありますが、これは必ずしもがん固有の症状とはいえません。胃炎や胃潰瘍でも生ずる症状です。もちろん、このような症状がある場合、からだのどこかが変調をきたしている可能性が高いので、医師に診てもらう必要がありますが、胃の変調イコール胃がんのサインというわけではありません。私達の胃壁は、内側から粘膜、粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜下層、漿膜といくつもの層で構成されています。粘膜から粘膜下層までの粘膜にかかるがんのことを、早期がんといいます。粘膜にできたがんが粘膜筋板まで進行するのにおよそ2年から3年かかるといわれています。早期がんの進行はたいへんゆっくりしたものなので、早期がんにとどまっているあいだに発見できれば、手術だけで治り、転移の心配もありません。しかし、粘膜下層には、血管やリンパ管が通っているので、ここまでがんが進行すると早期がんといっても転移している心配があります。また、筋層以下に進んだがんを進行がんといい、がんが進行するに従って、その進行スピードは速くなります。

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