肺がんの早期発見
肺がん組織型別に扁平上皮がん、腺がん、小細胞がん、大細胞がんに分類されます。肺がんの最大の危険因子は喫煙で、特に扁平上皮がん、小細胞がんは喫煙と密接な関係にあります。1日に吸う本数が多く、また喫煙期間が長くなればなるほどリスクが高くなります。また、受動的に煙を吸い込む周囲の人もリスクが高くなります。たばこのタールに含まれるベンツピレンという物質が、肺がんの発生に関係が深いといわれています。その他にも大気汚染、食事の西欧化なども大きな原因と考えられています。喫煙と関係の深い扁平上皮がんと小細胞がんのほとんどが50歳以降に発生するのに対して、腺がんは20歳代でも起る事が知られています。扁平上皮がんや小細胞がんなど、太い気管支から発生するケースでは、初期症状としてせき、血痰などがあり、進行すると呼吸困難、喘息などの症状があらわれます。腺がんは多くの場合、気管支の末端にある肺胞から発生するため、はじめは無症状です。しかし、がんが大きくなるとせき、血痰、胸痛などの症状が出ます。肺組織には知覚神経がないので、組織型を問わず、がんが肺組織内にとどまっているときは痛みを感じません。しかし増大して胸膜に浸潤したり、さらに進行して胸壁や横隔膜などに浸潤すると胸痛や背部痛が生じます。肺の入口や中央に近い太い気管支にできるがんは、エックス腺で発見しにくいですが、痰に混じった肺がんの細胞を調べる喀痰検査をあわせて行なうことにより、早期に発見することができます。定期検診で問題がなくても、かぜの症状がないのに、せき、痰が続く場合は医師に相談しましょう。腺がんのような末梢型の肺がんは初期症状がないものの、エックス線検査を行なえば、小さい物でも発見することができます。早期の治療成績はよいが、進行がんの場合は悪く、早期がんの発見方法としてヘリカルスキャンCTが普及してきました。
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