大腸がんの治療
がんのできている場所や広がり具合によって治療法はさまざまですが、病巣部と周辺を切除するのが治療の基本です。がんができている場所によっては、リンパ節や神経を切除する場合もあります。神経の切除によって、性機能や排尿に障害の残る場合があります。また、肛門の近くにがんができていたり、患部が広範囲にわたっている場合は、肛門を切除し人工肛門をつくることになります。人工肛門をつくる割合は、大腸がんの手術全体の3割から5割といわれています。早期なら開腹せずに肛門から内視鏡を入れて、がんを焼き切るという方法もあります。これは内視鏡の先端のワイヤーに高周波電流を流して、ワイヤーでひっかけた部分を焼き切るというものです。大腸ポリープが必ずがんになるというわけではないですが、がん化する可能性も否定できないといわれており、ポリープがある場合も内視鏡で取れる場合は取ってしまったほうが安全とされています。これらの内視鏡治療は、検査と同時に行なわれることも少なくありません。
人工肛門は、腹部に開けた穴に大腸の端をつなぎ、その外側に便をためておく袋を装着するものです。肛門には括約筋があって、自分の意思で排便をコントロールすることができますが、人工肛門ではそれができなくなります。定期的に自分かで処理することになります。人工肛門というと、患者側の精神的ショックが大きい場合が多いようですが、完全に社会復帰を果たしている人々も数多くいます。装着する袋や装着方法も年々進歩しており、自分にあった種類を選び、積極的に生活することを心掛けたいものです。
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