生活習慣病と健康

以前は成人病と呼ばれていたものが、今では生活習慣病と呼ばれるようになりました。成人病とは死因の上位を占める病気で、40歳前後から死亡率が高くなり、働き盛りに多い疾患をさし、がん、心臓病、脳卒中など3大成人病のほか、直接の死因とならない糖尿病、高血圧疾患、腎臓病なども広義の成人病とされてきました。ずいぶんなじみの深い言葉ですが、医学用語ではなく、1950年代に当時の厚生省が使い始めた独特の行政用語で、40年間使われつづけてきたものです。成人病は医学用語ではないため、病気の範囲も厳密とはいえませんが、日常的にもよく使われ、一般に定着しています。しかし、これらの病気について研究が進むにつれて、発症には食生活、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関係していることがわかってきました。成人病という名称からは、中高年の病気で、若年層には関係がないという印象が強く、取組みが遅れがちであったという問題点も指摘されています。いままでは早期発見、早期治療という観点から成人病対策が進められてきましたが、異常が発見されてからの医療ではなく、若いときから健康な生活習慣を身につけることによって、発症を予防することに重点が移されていきます。もちろん中高年は自分の生活習慣を設計しなおすことが必須といえます。このような観点から生活習慣病という新しい呼び名の導入が、厚生省の公衆衛生審議会で検討されることになりました。生活習慣病という名称は、成人病と呼ばれてきた疾患郡の性質をよりはっきり表しているといえます。今の私達の生活習慣を考えると、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、ストレスといったマイナス要素が当たり前で、健康的な生活習慣を持っている人は少数派です。自分の生活習慣をじっくり見直す必要があります。

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生活習慣病

生活習慣病の予防

生活習慣病とは、癌、脳卒中、高血圧、心筋梗塞、糖尿病等の総称で、原因が明らかなものもありますが、多くの場合は知らず知らずの間に慢性に進行して、40歳前後の働き盛りに発病します。子どもの肥満の80パーセントが成人肥満に移行しています。成人肥満は糖尿病、動脈硬化症、高血圧などの罹病率が高い。小児期にはそれらの疾患は認められていませんが、潜伏していることがうかがわれます。このような観点から、生活習慣病は小児期からの生活習慣、食習慣、運動等が影響しているので、その予防には小児期からの注意が必要で、成人になってからでは遅すぎます。長い間の偏った栄養のとり過ぎが成人病を発症するので、食べ過ぎ、飲み過ぎに注意しましょう。肥満・糖尿病は、遺伝的素因に食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足が加わって摂取カロリーと消費エネルギーの不均衡により発症します。糖尿病にかかると動脈硬化、心筋梗塞、眼底出血、神経炎等の合併症にならないよう食事制限が第一で、糖分の取過ぎに注意しましょう。動脈硬化症は小児期よりのタンパク質不足と糖質、飽和脂肪酸(バター・牛・豚の脂肪)の過剰摂取によります。不飽和脂肪酸(青身魚・植物性油)は血液を固まらせない作用があり、動脈硬化を防ぐ善玉コレステロールを上昇させます。タンパク質は血管壁の新陳代謝に役立ち、血管を強くします。心筋梗塞、狭心症、脳卒中の予防には心臓、脳血管の動脈硬化を防ぐ事が重要です。小児期より、十分なタンパク質と不飽和脂肪酸の含まれた食品をとり、砂糖や動物性脂肪を制限すること。高血圧症は遺伝的要因の上に血圧上昇因子であるナトリウムの過剰摂取により発症します。小児期からの食塩のとり過ぎが影響するので、離乳食、幼児食から薄味にしましょう。肝臓病はアルコールの飲み過ぎに注意。痛風はプリン体(肉・魚・豆に多い)の食べ過ぎでおこるので偏食をしないことが重要です。その他にも適度な運動を行ない、十分な睡眠をとり、年に1回は定期診察を受けましょう。

がん

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